老年看護政策検討委員会活動報告 (2) 認知症ケア加算1・2を算定した病院における老人看護専門看護師・認知症看護認定看護師が認識している認知症ケアの実態と変化

「I. 背景」日本老年看護学会からの提案等により, 2016年度診療報酬改訂において, 医療機関に身体疾患の治療のために入院した認知症高齢者へのチーム医療に対し, 「認知症ケア加算1」, および「認知症ケア加算2」が診療報酬に導入された. 認知症ケア加算1では, 病院において専任の老人看護専門看護師, 精神看護専門看護師, 認知症看護認定看護師と, 常勤医師, 常勤看護師, 社会福祉士あるいは精神保健福祉士等で構成される認知症ケアチームを設置し, 先の看護師が週16時間以上認知症ケアチームの業務に従事し, 認知症症状の悪化の予防, 身体疾患の円滑な治療のための環境調整やコミュニケーションに関す...

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Published in老年看護学 Vol. 22; no. 2; pp. 103 - 107
Main Authors 老年看護政策検討委員会, 深堀浩樹, 酒井郁子, 森山祐美, 石川容子, 北川公子, 亀井智子, 山川みやえ, 金盛琢也, 正木治恵, 堀内ふき
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本老年看護学会 31.01.2018
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ISSN1346-9665

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Summary:「I. 背景」日本老年看護学会からの提案等により, 2016年度診療報酬改訂において, 医療機関に身体疾患の治療のために入院した認知症高齢者へのチーム医療に対し, 「認知症ケア加算1」, および「認知症ケア加算2」が診療報酬に導入された. 認知症ケア加算1では, 病院において専任の老人看護専門看護師, 精神看護専門看護師, 認知症看護認定看護師と, 常勤医師, 常勤看護師, 社会福祉士あるいは精神保健福祉士等で構成される認知症ケアチームを設置し, 先の看護師が週16時間以上認知症ケアチームの業務に従事し, 認知症症状の悪化の予防, 身体疾患の円滑な治療のための環境調整やコミュニケーションに関する看護計画の立案・実施, 評価を認知症ケアチームと病棟が連携して行うことに対して報酬化された. そして, 認知症ケアチームは, 1回程度のカンファレンスの実施および認知症患者のケアに関する研修の実施を行うことにより, 診療報酬が加算されることになった.
ISSN:1346-9665