CT減弱補正を用いて構築した123I-IMP脳血流SPECT統計解析用正常データベースの多施設検討 : 認知症疾患による検証サイドから見たニーズ・問題点に関する調査研究

当ワーキンググループの目的は, CT減弱補正を用いて構築した123I-IMP脳血流SPECT統計解析用正常データベース(以下, CTAC-NDB)を実臨床例の解析に使用し, このデータベースが多施設, 多装置で使用可能であることを確認することと, これを使用した場合の統計解析画像の変化の傾向をつかむこと, そして診断確信度に及ぼす影響について検証することである. このワーキンググループの背景には, 123I製剤の特徴や問題点がある. 本邦における脳核医学検査では, 123I-IMPや123I-FP-CITなどの123I製剤が臨床現場で多く使用されているが, 123Iから放出される521KeVの...

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Published in核医学 Vol. 57; no. 1; pp. 23 - 26
Main Authors 外山宏, 乾好貴, 市原隆, 宇野正樹, 伊藤健吾, 加藤克彦, 岡沢秀彦, 市川泰崇, 山崎孝浩
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本核医学会 2020
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ISSN0022-7854

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Summary:当ワーキンググループの目的は, CT減弱補正を用いて構築した123I-IMP脳血流SPECT統計解析用正常データベース(以下, CTAC-NDB)を実臨床例の解析に使用し, このデータベースが多施設, 多装置で使用可能であることを確認することと, これを使用した場合の統計解析画像の変化の傾向をつかむこと, そして診断確信度に及ぼす影響について検証することである. このワーキンググループの背景には, 123I製剤の特徴や問題点がある. 本邦における脳核医学検査では, 123I-IMPや123I-FP-CITなどの123I製剤が臨床現場で多く使用されているが, 123Iから放出される521KeVの高エネルギーγ線による散乱線混入の程度が, 装置やコリメータの種類により異なること, さらにこれまで頭部SPECTでは頭部を均一減弱体と見なした補正法が主流であったことが要因となり, 施設, 装置ごとの定量値に大きな測定誤差が生じている.
ISSN:0022-7854