「関連する学会」の活動状況 第13回日本喉頭科学会
第13回日本喉頭科学会総会ならびに学術講演会は平成13年3月16日17日の両日, 大津市の琵琶湖ホテルにおいて開催された. 本学会は関連する学会の中では歴史の浅い方に属する. 開催に際しての会長の思いは2つあり, 一つは学会の若さを一層推進すること. もう一つは最新の研究・医療に接することである. 本学会は, 従来から基礎系と臨床系の2つのシンポジウムを企画することになっている. 前者としては, 「神経喉頭科学-最近のトピックス-」を吉田義一先生(久留米大)の司会で, 行った. この分野は最近の画期的検索法の開発により, 新知見が次々に発表されている. 中西豊先生(滋賀医大)は, 新しく開発さ...
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Published in | 日本耳鼻咽喉科学会会報 Vol. 104; no. 5; pp. 522 - 523 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本耳鼻咽喉科学会
2001
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Summary: | 第13回日本喉頭科学会総会ならびに学術講演会は平成13年3月16日17日の両日, 大津市の琵琶湖ホテルにおいて開催された. 本学会は関連する学会の中では歴史の浅い方に属する. 開催に際しての会長の思いは2つあり, 一つは学会の若さを一層推進すること. もう一つは最新の研究・医療に接することである. 本学会は, 従来から基礎系と臨床系の2つのシンポジウムを企画することになっている. 前者としては, 「神経喉頭科学-最近のトピックス-」を吉田義一先生(久留米大)の司会で, 行った. この分野は最近の画期的検索法の開発により, 新知見が次々に発表されている. 中西豊先生(滋賀医大)は, 新しく開発された末梢型コリンアセチルトランスフェラーゼ抗体を用いて喉頭のコリン作動性神経に3種類あることを示した. 特に, 喉頭粘膜で, 従来から報告のあるSPやCGRP陽性の求心性繊維とは異なった繊維の発見が示された. 小池忍先生(京都府立医大)は, 反回神経損傷後に擬核運動神経核にNOが増加する事実をふまえて, 擬核に投射する神経細胞が孤束核や縫線核の一部など中脳から延髄まで広く認められ, その一部にNOを持つ神経細胞があることを示した. NOが擬核における運動ニューロンの制御にも関係していることを示したものである. |
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ISSN: | 0030-6622 |