超音波内視鏡が担う胆膵診療の役割と更なる普及へ向けた取り組み

第116回日本消化器内視鏡学会関東支部例会の矢作直久会長から与えられた主題のテーマは『超音波内視鏡が担う胆膵診療の役割と更なる普及へ向けた取り組み』であった. 超音波内視鏡におけるEUS-FNAをはじめ, Interventional EUSに関して各施設の成績や工夫など9施設から発表いただいた. 最初の2演題はEUS-FNAに関する報告で, 東京医科歯科大学病院の勝田景統先生は10mm以下のP-NENに対するEUS-FNAでもgrading診断も含め高い正診率を得られていること, 10mm以下の病変でもG2の症例が含まれているため積極的にEUS-FNAを行う必要性を報告した. 現在, P-N...

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Published inProgress of Digestive Endoscopy(2001年から) Vol. 103; no. 1; pp. 8 - 9
Main Authors 伊佐山浩通, 田中麗奈
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本消化器内視鏡学会関東支部会 22.12.2023
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Summary:第116回日本消化器内視鏡学会関東支部例会の矢作直久会長から与えられた主題のテーマは『超音波内視鏡が担う胆膵診療の役割と更なる普及へ向けた取り組み』であった. 超音波内視鏡におけるEUS-FNAをはじめ, Interventional EUSに関して各施設の成績や工夫など9施設から発表いただいた. 最初の2演題はEUS-FNAに関する報告で, 東京医科歯科大学病院の勝田景統先生は10mm以下のP-NENに対するEUS-FNAでもgrading診断も含め高い正診率を得られていること, 10mm以下の病変でもG2の症例が含まれているため積極的にEUS-FNAを行う必要性を報告した. 現在, P-NENの治療法はガイドライン上, 10mm以下の遠隔転移を伴わないものであっても外科的切除が第一選択ではあるが, 高齢者については予後に影響しないとの一部の報告もあり高齢者のP-NENに対するEUS-FNAの必要性について議論された.
ISSN:1348-9844