経口胆道鏡 (SpyGlass (TM)DS) を用いて内視鏡的に砕石し得た三管合流部結石の1例

「はじめに」三管合流部結石(以下合流部結石と略)は胆石症の0.2-2.1%に認められる稀な病態である. 合流部結石は繰り返す胆嚢炎により結石が胆嚢管の中に押し出され, 最終的に合流部に到達し形成されるという機序が一般的に受け入れられている. 慢性炎症を背景に治療に難渋することが多く, 従来は開腹手術が基本であったが, 近年は腹腔鏡手術や内視鏡治療の報告が増えてきており低侵襲化が進んできている. 今回新しい経口胆道鏡(SpyGlass (TM)DS)による電気水圧衝撃波胆管結石破砕装置(Electrohydraulic Lithotripsy:EHL)が採石困難な合流部結石に対し有効であった1例...

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Published inProgress of Digestive Endoscopy(2001年から) Vol. 95; no. 1; pp. 129 - 131
Main Authors 赤瀬崇嘉, 山本龍一, 阿部敏幸, 保坂祥介
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本消化器内視鏡学会関東支部会 14.12.2019
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ISSN1348-9844

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Summary:「はじめに」三管合流部結石(以下合流部結石と略)は胆石症の0.2-2.1%に認められる稀な病態である. 合流部結石は繰り返す胆嚢炎により結石が胆嚢管の中に押し出され, 最終的に合流部に到達し形成されるという機序が一般的に受け入れられている. 慢性炎症を背景に治療に難渋することが多く, 従来は開腹手術が基本であったが, 近年は腹腔鏡手術や内視鏡治療の報告が増えてきており低侵襲化が進んできている. 今回新しい経口胆道鏡(SpyGlass (TM)DS)による電気水圧衝撃波胆管結石破砕装置(Electrohydraulic Lithotripsy:EHL)が採石困難な合流部結石に対し有効であった1例を経験したので報告する. 「症例」患者:59歳男性 主訴:心窩部痛, 褐色尿 既往歴:糖尿病, 高脂血症, 統合失調症
ISSN:1348-9844