28. 胃癌と下部胆管癌を合併した1例

「症例」患者: 65歳, 男性. 主訴: 肝機能障害. 現病歴: 2012年12月, 血液検査で肝機能障害を認めた. 腹部超音波検査を施行したところ, 肝内胆管の拡張を認め, 腹部CTを施行した. CT上, 胃壁肥厚・下部胆管の狭窄が認められたため, 同日, 精査加療目的に入院となった. 既往歴: 陳旧性心筋梗塞, 慢性心不全, 高血圧, 脂質異常症, 糖尿病. 入院時現症: 血圧123/71mmHg, 脈拍80回/分・整, 呼吸数16回/分, 体温36.2℃, 眼瞼結膜貧血なし, 眼球結膜黄疸なし, 胸腹部に明らかな異常所見なし. 血液生化学検査: ALP 999IU/l, AST 79IU...

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Published inProgress of Digestive Endoscopy(2001年から) Vol. 84; no. 1; pp. 106 - 108
Main Authors 宮下春菜, 矢野貴史, 長谷川力也, 山根敬子, 三島孝仁, 中目哲平, 石黒康浩, 村田東, 荒木正雄, 風間暁男
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本消化器内視鏡学会関東支部会 14.06.2014
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Summary:「症例」患者: 65歳, 男性. 主訴: 肝機能障害. 現病歴: 2012年12月, 血液検査で肝機能障害を認めた. 腹部超音波検査を施行したところ, 肝内胆管の拡張を認め, 腹部CTを施行した. CT上, 胃壁肥厚・下部胆管の狭窄が認められたため, 同日, 精査加療目的に入院となった. 既往歴: 陳旧性心筋梗塞, 慢性心不全, 高血圧, 脂質異常症, 糖尿病. 入院時現症: 血圧123/71mmHg, 脈拍80回/分・整, 呼吸数16回/分, 体温36.2℃, 眼瞼結膜貧血なし, 眼球結膜黄疸なし, 胸腹部に明らかな異常所見なし. 血液生化学検査: ALP 999IU/l, AST 79IU/l, ALT 151IU/l, LDH 194IU/l, γ-GTP 1,063IU/l, T-Bil 1.3mg/dlであり, 肝胆道系酵素の上昇を認めた. また, CEA12.7ng/ml, CA19-9 119.2U/mlと腫瘍マーカーの上昇を認めた.
ISSN:1348-9844