282. ニコチンパッチ使用体験にもとづく禁煙支援
喫煙受診者に対して, ニコチンパッチを用いた1日禁煙体験を通じた禁煙支援を実施したので報告する. 方法:喫煙受診者に対してニコチンパッチの紹介をおこない, 希望者に対してニコチンパッチ1枚を処方した. 後日1日禁煙体験をおこない, その結果禁煙を決意した者には禁煙外来の受診を勧め, 改めて禁煙支援をおこなった. 結果:平成12年8月から平成13年2月までの男性喫煙受診者472名におけるニコチンパッチ希望者数は95名(20.1%)であった. 禁煙ステージ別では準備期78名中37名(47.4%), 関心期232名中46名(19.8%), 無関心期名162中12名(7.4%)であった. 1日の喫煙本...
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Published in | 健康医学 Vol. 16; no. 4; p. 582 |
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Main Authors | , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本人間ドック学会
2002
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Summary: | 喫煙受診者に対して, ニコチンパッチを用いた1日禁煙体験を通じた禁煙支援を実施したので報告する. 方法:喫煙受診者に対してニコチンパッチの紹介をおこない, 希望者に対してニコチンパッチ1枚を処方した. 後日1日禁煙体験をおこない, その結果禁煙を決意した者には禁煙外来の受診を勧め, 改めて禁煙支援をおこなった. 結果:平成12年8月から平成13年2月までの男性喫煙受診者472名におけるニコチンパッチ希望者数は95名(20.1%)であった. 禁煙ステージ別では準備期78名中37名(47.4%), 関心期232名中46名(19.8%), 無関心期名162中12名(7.4%)であった. 1日の喫煙本数別では19本以下76名中8名(10.5%), 20~29本194名中32名(16.5%), 30本以上202名中55名(27.2%)であった. ニコチンパッチ希望者95名から, その後禁煙外来を受診し禁煙に成功した者は6名であった. 考察:喫煙者の約20%がニコチンパッチを希望し, 禁煙ステージが高いほど, また喫煙本数が多いほど希望者が多かった. しかし, 後日禁煙外来を受診し, 禁煙を開始したものは喫煙受診者の約1.3%, ニコチンパッチ希望者の約6.3%に過ぎなかった. この方法は喫煙者の好奇心を利用して禁煙への動機づけをおこなおうとするもので, 面談時などを利用して短時間におこなうことができ, 無関心期や関心期の受診者に対しては効率的なアプローチが可能である. 一方, 準備期の受診者に対しては, 受診当日に禁煙の実行開始にいたるような支援が必要であると考えられた. |
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ISSN: | 0914-0328 |