(1) 優秀賞 [産・学・研協同による高齢者・車椅子利用者向けの在宅用運動機器の開発]
【受賞製品の概要】社員の方が, 脳梗塞で1級左半身麻痺になられたことをきっかけに, 京和工業社長の安部一祐氏が, 自ら開発にとりくまれた「運動機器」です. 片側に麻痺を持つ方が, 健常側で麻痺側の手足の運動を誘発させる「自己他動方式」である点が大きな特徴です. 第三者の支援がなくても訓練を行うことができ, 病院で行うリハビリの合間に, 自分で訓練を行うことができます. また, 高齢者の方の身体能力やADL(日常生活動作)の維持・増進にも使えるのでは, との着想から, 最終的には麻痺の有無, 体力の違いに応じて利用できる運動機器として製品化されました. 自転車こぎの要領で, 手足を連動させながら...
Saved in:
Published in | 人間工学 Vol. 50; no. 3; pp. 138 - 139 |
---|---|
Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本人間工学会
15.06.2014
|
Online Access | Get full text |
Cover
Loading…
Summary: | 【受賞製品の概要】社員の方が, 脳梗塞で1級左半身麻痺になられたことをきっかけに, 京和工業社長の安部一祐氏が, 自ら開発にとりくまれた「運動機器」です. 片側に麻痺を持つ方が, 健常側で麻痺側の手足の運動を誘発させる「自己他動方式」である点が大きな特徴です. 第三者の支援がなくても訓練を行うことができ, 病院で行うリハビリの合間に, 自分で訓練を行うことができます. また, 高齢者の方の身体能力やADL(日常生活動作)の維持・増進にも使えるのでは, との着想から, 最終的には麻痺の有無, 体力の違いに応じて利用できる運動機器として製品化されました. 自転車こぎの要領で, 手足を連動させながら回転させる「バランスサイクル運動」, 支柱を介して一本のロープで連結された吊り輪を両手で交互に引く「伸び伸び吊り運動」, 回転する円板に取り付けられたハンドルを握って回す「石臼運動」, フレームにつかまりながら, 両足を左右交互に真横に引き上げる「開脚運動」など, 全身の各部を使う合計9種の運動を行うことができます. |
---|---|
ISSN: | 0549-4974 |