2019年度前期 バリント・グループワークからの報告

「2019 第1回」 「<症例1> 幼少期にのびのびと育たなかった女性」 20代, 女性. 主訴:朝の不調, めまい, 胃部不快感, 腹痛. 現病歴:起立性低血圧, 反応性低血糖. 既往歴:なし. 家族歴:母, 妹と3人暮らし. プロフィール:卒業後, 正社員として就職したが, 体力が続かず退職. 問題点を中心としたPEG 経過:(1)X-2年, 精神科にてうつ病と診断を受けた. 当院にて低血圧, 反応性低血糖が判明(身体因性偽神経症). (2)薬物療法と点滴治療にて, 血行動態の改善が観られたが, 生活習慣の乱れが観られるため, カウンセリングを開始. (3)生活習慣の見直しをし...

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Published inComprehensive Medicine 全人的医療 Vol. 18; no. 1; pp. 71 - 74
Main Authors 志和悟子, 大槻千佳, 大塚理紗, 伊藤千鶴, 檜垣たか子, 廣門靖正, 和田悠一, 橋本裕子, 蓑手奈保美, 清水浩史, 後藤茂, 澤田恵津子, 高澤美由紀, 河上遥, 梶山栄一郎, 北村三賀子, 寺木啓介, 永田勝太郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本実存療法学会 25.01.2019
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ISSN1341-7150

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Summary:「2019 第1回」 「<症例1> 幼少期にのびのびと育たなかった女性」 20代, 女性. 主訴:朝の不調, めまい, 胃部不快感, 腹痛. 現病歴:起立性低血圧, 反応性低血糖. 既往歴:なし. 家族歴:母, 妹と3人暮らし. プロフィール:卒業後, 正社員として就職したが, 体力が続かず退職. 問題点を中心としたPEG 経過:(1)X-2年, 精神科にてうつ病と診断を受けた. 当院にて低血圧, 反応性低血糖が判明(身体因性偽神経症). (2)薬物療法と点滴治療にて, 血行動態の改善が観られたが, 生活習慣の乱れが観られるため, カウンセリングを開始. (3)生活習慣の見直しをしていくと, 自分の決めた日常生活のルーティンは, 順番通りにこなさないと気が済まないなどという側面が観られた(特に夜間). (4)ライフレビュー・インタビューを実施. 幼少期より母親に頼れなかった. 母親が子どものように感情を出し, その母に, 患者が気を遣っていた過去が明らかになった.
ISSN:1341-7150