バリントグループワークからの報告

abstract: 「第1回 バリントグループワーク」「バリントグループワークの意義」永田勝太郎 (公益財団法人国際全人医療研究所) バリントグループワークとは, 患者中心医療を行うための「バリント方式の医療面接法」を習得し, 「治療的自我」 (therapeutic self) を高めるための教育方法である. バリント方式の医療面接法とは患者固有の身体・心理・社会・実存的関係を, 患者とともに相互主体的に理解できるようにすることである. また, そうしたことができるような, 治療者-患者関係を構築することである. 医療の現場においては治療者と患者の関係が治療効果に大きく影響する. すなわち,...

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Published inComprehensive Medicine 全人的医療 Vol. 15; no. 1; pp. 78 - 81
Main Author 志和悟子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本実存療法学会 25.12.2016
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ISSN1341-7150

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Summary:abstract: 「第1回 バリントグループワーク」「バリントグループワークの意義」永田勝太郎 (公益財団法人国際全人医療研究所) バリントグループワークとは, 患者中心医療を行うための「バリント方式の医療面接法」を習得し, 「治療的自我」 (therapeutic self) を高めるための教育方法である. バリント方式の医療面接法とは患者固有の身体・心理・社会・実存的関係を, 患者とともに相互主体的に理解できるようにすることである. また, そうしたことができるような, 治療者-患者関係を構築することである. 医療の現場においては治療者と患者の関係が治療効果に大きく影響する. すなわち, 現場の医療では, 治療者の態度 (affective domain) が重要であり, そこに態度教育が必要になる. 態度とは, 治療者の患者に向かう姿勢であり, コミュニケーション能力のことである.
ISSN:1341-7150