完全主義の認知を多次元で測定する尺度作成の試み1

本研究は, 完全主義の認知を「自己志向的完全主義がセルフ・スキーマとして活性化した結果, 意識化された思考であり, できごとの解釈や注意に影響を与えるもの」と定義し, その認知を多次元で測定するための尺度(Muludimentional Perfectionism Cognition Inventory:MPCI)を作成した. 研究1では, MPCIの因子構造が明らかとなり, 高目標設置, ミスヘのとらわれ, 完全性の追求の下位次元が特定され, これらの下位次元は十分な信頼性を示した. 研究2では, MPCIの構成概念妥当性と基準連関妥当性が明らかとなった....

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Published inパーソナリティ研究 Vol. 13; no. 1; pp. 34 - 43
Main Authors 小堀修, 丹野義彦
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本パーソナリティ心理学会 2004
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ISSN1348-8406

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Summary:本研究は, 完全主義の認知を「自己志向的完全主義がセルフ・スキーマとして活性化した結果, 意識化された思考であり, できごとの解釈や注意に影響を与えるもの」と定義し, その認知を多次元で測定するための尺度(Muludimentional Perfectionism Cognition Inventory:MPCI)を作成した. 研究1では, MPCIの因子構造が明らかとなり, 高目標設置, ミスヘのとらわれ, 完全性の追求の下位次元が特定され, これらの下位次元は十分な信頼性を示した. 研究2では, MPCIの構成概念妥当性と基準連関妥当性が明らかとなった.
ISSN:1348-8406