Cementless cupを使用したrevision THR9)短期成績
「はじめに」我々整形外科医にとって人工股関節再置換術は, challenging problemである. 再置換術には, 骨欠損の程度によってさまざまな手法が報告されている. 当科では, 臼蓋コンポーネントの再置換術においては, これまで主としてcement cup及びsupport ringの併用での再建を行ってきた. 1997年以降, 母床が比較的しっかりしている症例の臼蓋コンポーネントの再置換術にはcementless cupを使用している. 今回は, これらcement cupからcementless cupに再置換術が行われた症例の臨床学的およびX線学的評価を検討したので報告する....
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Published in | 整形外科と災害外科 Vol. 53; no. 1; pp. 107 - 110 |
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Main Authors | , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
西日本整形・災害外科学会
2004
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Summary: | 「はじめに」我々整形外科医にとって人工股関節再置換術は, challenging problemである. 再置換術には, 骨欠損の程度によってさまざまな手法が報告されている. 当科では, 臼蓋コンポーネントの再置換術においては, これまで主としてcement cup及びsupport ringの併用での再建を行ってきた. 1997年以降, 母床が比較的しっかりしている症例の臼蓋コンポーネントの再置換術にはcementless cupを使用している. 今回は, これらcement cupからcementless cupに再置換術が行われた症例の臨床学的およびX線学的評価を検討したので報告する. 対象および方法 1997年から2000年に行ったcement cupのTHRからcementless cupへの再置換術症例21例21関節のうち2年以上経過観察が可能であった15例15関節を対象とした. 観察期間は平均3.2(2.0-5.6)年, 性別は男性2例2関節, 女性13例13関節, 手術時年齢は平均67(60-77)歳, 初回THRから再置換までの期間は平均9.9(1.8-19.5)年だった. 再置換の原因は, 全例非感染性の弛みであった. 自蓋骨欠損のAAOS分類1)では,Type IIのcavitaryが12関節, Type IIIのcombinedが3関節であった. |
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ISSN: | 0037-1033 |