富山大学附属病院におけるがんゲノム医療
[はじめに]2019年6月より日本でのがんゲノムプロファイリング検査(以下, パネル検査)が保険適応となり, 日本のがんゲノム医療が本格的に始まった. 同年9月に富山大学附属病院ががんゲノム医療拠点病院に指定され, 10月に保険適応のパネル検査が開始された. パネル検査の日常診療における有用性の分析を目的として, 当院での実績を調査した. [材料および方法]2019年10月から2021年8月の間にパネル検査をした173人の患者を対象とした. 患者情報は診療録とエキスパートパネルレポートから抽出された. 患者の人口統計, 原発巣, 遺伝子の変化, および, エキスパートパネルで推奨された国内承認...
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Published in | TOYAMA MEDICAL JOURNAL Vol. 34; no. 1; pp. 49 - 50 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
富山大学医学会
31.03.2023
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ISSN | 2189-2466 |
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Summary: | [はじめに]2019年6月より日本でのがんゲノムプロファイリング検査(以下, パネル検査)が保険適応となり, 日本のがんゲノム医療が本格的に始まった. 同年9月に富山大学附属病院ががんゲノム医療拠点病院に指定され, 10月に保険適応のパネル検査が開始された. パネル検査の日常診療における有用性の分析を目的として, 当院での実績を調査した. [材料および方法]2019年10月から2021年8月の間にパネル検査をした173人の患者を対象とした. 患者情報は診療録とエキスパートパネルレポートから抽出された. 患者の人口統計, 原発巣, 遺伝子の変化, および, エキスパートパネルで推奨された国内承認薬(適応内および適応外)・治験について分析した. [結果]173名のうち, 男性は95名(55%), 女性は78名(45%)であった. 年齢の中央値は65歳, 範囲は2-84歳であった. Performance Statusは0が49名(28%), 1が103名(60%), 2が15名(9%), 3が4名(2%), 詳細不明が2名(1%)であった. |
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ISSN: | 2189-2466 |