P1. 保育所・幼稚園歯科健診の標準化と健診結果集約分析システムの構築

仙台市においては, 3歳児歯科健康診査結果は, 齲蝕有病者率, 1人平均dftのいずれも政令都市中最悪であり, いまだ幼児期の齲蝕予防は大きな課題である. しかし, 現状では保育所や幼稚園における歯科健診の様式や診査票はさまざまで, 実態に即した効果的な齲蝕予防の取り組みを設定, 実践しその活動を評価するためには, 共通の指標が必要と考えられた. そこで, 仙台市「歯と口の健康づくりネットワーク会議むし歯予防評価部会」(仙台市, 大学, 歯科医師会, 保育所幼稚園からの委員で構成)において, 学校歯科健診票を基本とする共通仕様の健診票と健診ガイド, 診査項目と診査基準を明示したパネルを作成した...

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Published in口腔衛生学会雑誌 Vol. 57; no. 3; pp. 227 - 228
Main Authors 猪狩和子, 小関健由, 塚田満男, 天野三榮子, 小菅玲
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本口腔衛生学会 2007
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ISSN0023-2831

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Summary:仙台市においては, 3歳児歯科健康診査結果は, 齲蝕有病者率, 1人平均dftのいずれも政令都市中最悪であり, いまだ幼児期の齲蝕予防は大きな課題である. しかし, 現状では保育所や幼稚園における歯科健診の様式や診査票はさまざまで, 実態に即した効果的な齲蝕予防の取り組みを設定, 実践しその活動を評価するためには, 共通の指標が必要と考えられた. そこで, 仙台市「歯と口の健康づくりネットワーク会議むし歯予防評価部会」(仙台市, 大学, 歯科医師会, 保育所幼稚園からの委員で構成)において, 学校歯科健診票を基本とする共通仕様の健診票と健診ガイド, 診査項目と診査基準を明示したパネルを作成した. あわせて, 各園でクラス集計を行いデータを入力シートで提出し, ネットワーク会議にて集計分析して, 結果を各園に送付するシステムを構築した. 本事業は, 平成18年度の試行, 関係機関に対する説明会を経て, 平成19年度の本格実施にいたった.
ISSN:0023-2831