P13. 歯科衛生士学生のDMFの実態―K短期大学2004年度および2005年度入学生について

歯科衛生士志望学生の齲蝕経験を知ることは, 歯科衛生士教育内容の構築において有意義と考える. そこで, K短期大学2004年度入学生(以下, 2004年度生)99名と2005年度入学生(以下, 2005年度生)115名の合計214名を対象に, 2004年度生は2004年6月に, 2005年度生は2005年12月に歯科検診を実施しDMFを調査した. その結果, 214名のDMF歯率は23.1%, D歯率は3.3%, M歯率は0.1%, F歯率は19.4%であり, 平成11年度歯科疾患実態調査結果(15~19歳)よりも, DMF歯率, D歯率, F歯率は有意に低かった. また, 2005年度生のD...

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Published in口腔衛生学会雑誌 Vol. 56; no. 5; p. 726
Main Authors 畠中能子, 久貴早希子, 浅沼公恵, 大岡知子, 濱元一美, 細見環, 柴谷貴子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本口腔衛生学会 2006
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Summary:歯科衛生士志望学生の齲蝕経験を知ることは, 歯科衛生士教育内容の構築において有意義と考える. そこで, K短期大学2004年度入学生(以下, 2004年度生)99名と2005年度入学生(以下, 2005年度生)115名の合計214名を対象に, 2004年度生は2004年6月に, 2005年度生は2005年12月に歯科検診を実施しDMFを調査した. その結果, 214名のDMF歯率は23.1%, D歯率は3.3%, M歯率は0.1%, F歯率は19.4%であり, 平成11年度歯科疾患実態調査結果(15~19歳)よりも, DMF歯率, D歯率, F歯率は有意に低かった. また, 2005年度生のDMF歯率(25.2%)は, 2004年度生(20.7%)より有意に高く, F歯率も2005年度生(21.2%)のほうが, 2004年度生(17.1%)より有意に高かった. 以上の結果から, 齲蝕経験が少なく口腔に関心をもっている学生が歯科衛生士を志望する傾向にあることがわかった.
ISSN:0023-2831