2-9-1 腰部脊柱管狭窄症手術の長期成績 アンケート調査
「目的」腰部脊柱管狭窄症(SCS)手術施行例に対する長期成績を検討した. 「対象と方法」術後5年以上経過した57症例にアンケートを行った. 質問は満足度, JOAスコアの自覚症状・日常生活動作(ADL), 腰痛・下肢痛・下肢しびれのペインスコアとし, 手術時年齢(65歳未満と以上)および術式(固定術の有無)での比較を行った. 「結果」全体の満足度は58%であり, 下肢しびれの残存率が高かった. 年齢別では満足度の有意差はなく, JOA・ペインスコアは65歳以上で有意に改善が悪かった. 術式別では固定術ありの群で満足度が高く, JOAスコアは改善傾向のみであったがペインスコアでは下肢しびれが有意...
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Published in | 日本腰痛学会雑誌 Vol. 13; no. 1; p. 254 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本腰痛学会
2007
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ISSN | 1345-9074 |
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Summary: | 「目的」腰部脊柱管狭窄症(SCS)手術施行例に対する長期成績を検討した. 「対象と方法」術後5年以上経過した57症例にアンケートを行った. 質問は満足度, JOAスコアの自覚症状・日常生活動作(ADL), 腰痛・下肢痛・下肢しびれのペインスコアとし, 手術時年齢(65歳未満と以上)および術式(固定術の有無)での比較を行った. 「結果」全体の満足度は58%であり, 下肢しびれの残存率が高かった. 年齢別では満足度の有意差はなく, JOA・ペインスコアは65歳以上で有意に改善が悪かった. 術式別では固定術ありの群で満足度が高く, JOAスコアは改善傾向のみであったがペインスコアでは下肢しびれが有意に改善した. 「考察」年齢別評価でJOAスコアに有意差を認めた理由として術後回復力の差とともに術後加齢性変化に伴う機能低下も結果に加味されているためと考えられた. 術式別評価から下肢しびれの改善に固定術が有用であると考えられた. |
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ISSN: | 1345-9074 |