動物遺伝育種は分岐と収斂の学術か?
本誌(33(1/2), 2005)から「主張(Opinions)の」欄が設けられた. 既に会員7氏が寄稿された. いずれも「動物遺伝育種」研究とその将来に向けての学術活動に対する具体的かつ斬新な提言で大いに勉強させられた. これらの「主張」から思いついたことを書き綴らせて頂く. 二番煎じ, 断片引用の「盗作巻頭言」になるがお許し頂きたい. 先達諸氏の「主張」を読み, 「動物遺伝育種」研究が基礎-応用を含む, まさに総合的な学術分野であることを再考させられた. 漠然とではあるが, この総合学術分野は2つの学術を軸に進展してきており, これら2つの軸の相互刺激によって一層展開するのではないかと思え...
Saved in:
Published in | 動物遺伝育種研究 Vol. 35; no. 1; p. 1 |
---|---|
Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本動物遺伝育種学会
2007
|
Online Access | Get full text |
Cover
Loading…
Summary: | 本誌(33(1/2), 2005)から「主張(Opinions)の」欄が設けられた. 既に会員7氏が寄稿された. いずれも「動物遺伝育種」研究とその将来に向けての学術活動に対する具体的かつ斬新な提言で大いに勉強させられた. これらの「主張」から思いついたことを書き綴らせて頂く. 二番煎じ, 断片引用の「盗作巻頭言」になるがお許し頂きたい. 先達諸氏の「主張」を読み, 「動物遺伝育種」研究が基礎-応用を含む, まさに総合的な学術分野であることを再考させられた. 漠然とではあるが, この総合学術分野は2つの学術を軸に進展してきており, これら2つの軸の相互刺激によって一層展開するのではないかと思えてきた. すなわち, 「分岐して発展する学術」と「収斂して発展する学術」の2つである. 動物遺伝育種の基礎的分野は「分岐の学術」, 応用的分野は「収斂の学術」と言えないであろうか. 辞書で「分岐」は「分かれでること:divergence」, 「収斂」は「ひとつにまとまること:convergence」とある. |
---|---|
ISSN: | 1345-9961 |