Bacteroides fragilis のβ-グルコシダーゼ活性におよぼす胆汁酸塩の影響

Bacteroides fragilis の産生する発ガン関連酵素であるβ-グルコシダーゼの活性に対する胆汁酸塩の影響を検討した. その結果, 菌体細胞浮遊液および菌体抽出液の酵素活性は胆汁酸塩(コール酸ナトリウムおよびデオキシコール酸ナトリウム)の存在下で高まることが明らかとなった. このことは, 腸内において, 胆汁酸濃度の増加が B. fragilis のβ-グルコシダーゼ活性を高めることを示唆するものである....

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Published in腸内細菌学雑誌 Vol. 16; no. 1; p. 79
Main Authors 藤沢 倫彦, 相川 勝弘, 高橋 孝則, 山井 志朗
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本ビフィズス菌センター 2002
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Summary:Bacteroides fragilis の産生する発ガン関連酵素であるβ-グルコシダーゼの活性に対する胆汁酸塩の影響を検討した. その結果, 菌体細胞浮遊液および菌体抽出液の酵素活性は胆汁酸塩(コール酸ナトリウムおよびデオキシコール酸ナトリウム)の存在下で高まることが明らかとなった. このことは, 腸内において, 胆汁酸濃度の増加が B. fragilis のβ-グルコシダーゼ活性を高めることを示唆するものである.
ISSN:1343-0882