糖鎖研究と共に駆け抜けた40年の軌跡
「はじめに」私は1977年4月に信州大学医学部に入学しました. 学生時代は全学の体操競技部に属し, 講義が終わると体育館に直行して器械体操の練習に没頭する毎日でした. 1983年3月に卒業した後も信州大学で様々な研鑽を積み, 2023年3月に定年退職を迎えることになりました. 本最終講義では私が歩んだ40年の軌跡について, 私のライフワークである糖鎖研究を中心に振り返ることで, 研究の楽しさや魅力を少しでもお伝えできればと思います. 「糖鎖研究との出会い」糖鎖は核酸, 蛋白質に次ぐ第三の生命鎖です. 私が初めて糖鎖研究と出会ったのは医学部4年生の基礎演習 (現在の自主研究演習に相当) でした....
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Published in | 信州医学雑誌 Vol. 71; no. 1; pp. 23 - 27 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
信州医学会
10.02.2023
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Summary: | 「はじめに」私は1977年4月に信州大学医学部に入学しました. 学生時代は全学の体操競技部に属し, 講義が終わると体育館に直行して器械体操の練習に没頭する毎日でした. 1983年3月に卒業した後も信州大学で様々な研鑽を積み, 2023年3月に定年退職を迎えることになりました. 本最終講義では私が歩んだ40年の軌跡について, 私のライフワークである糖鎖研究を中心に振り返ることで, 研究の楽しさや魅力を少しでもお伝えできればと思います. 「糖鎖研究との出会い」糖鎖は核酸, 蛋白質に次ぐ第三の生命鎖です. 私が初めて糖鎖研究と出会ったのは医学部4年生の基礎演習 (現在の自主研究演習に相当) でした. 自主研究では順応医学研究施設脂質生化学分野 武富保教授の研究室に配属され, そこでは上村敬一助教授からO型赤血球膜からH型糖脂質の抽出に関する実験手技を学びました. |
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ISSN: | 0037-3826 |