Time-dependent progression of neurogenic lower urinary tract dysfunction after spinal cord injury in the mouse model (脊髄損傷マウスにおける神経原性下部尿路障害の経時的変化)
(論文の内容の要旨) 【背景と目的】脊髄損傷後の排尿障害は膀胱過活動 (Detrusor overactivity : DO) による蓄尿障害, そして排尿筋-括約筋協調不全 (Detrusor sphincter dyssynergia : DSD) による排出障害が挙げられる. これまで脊髄損傷動物モデルを用いて様々な排尿障害治療が検討されてきた. これまでの研究はラットを用いた研究が主であったが, ラットのDSDは人間とは異なり, 括約筋の収縮が膀胱内圧を上昇させることによってポンピングのように排尿を行う. 近年, マウスの脊髄損傷モデルの排尿障害が検討されており, マウスのDSDの状態...
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Published in | 信州医学雑誌 Vol. 70; no. 5; pp. 328 - 329 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
信州医学会
10.10.2022
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Summary: | (論文の内容の要旨) 【背景と目的】脊髄損傷後の排尿障害は膀胱過活動 (Detrusor overactivity : DO) による蓄尿障害, そして排尿筋-括約筋協調不全 (Detrusor sphincter dyssynergia : DSD) による排出障害が挙げられる. これまで脊髄損傷動物モデルを用いて様々な排尿障害治療が検討されてきた. これまでの研究はラットを用いた研究が主であったが, ラットのDSDは人間とは異なり, 括約筋の収縮が膀胱内圧を上昇させることによってポンピングのように排尿を行う. 近年, マウスの脊髄損傷モデルの排尿障害が検討されており, マウスのDSDの状態は人間と似て排尿筋収縮時に括約筋が収縮することで排尿障害が起こる. 以上より, 脊髄損傷による排尿障害の研究を行うには, ラットではなくマウスが適している可能性がある. |
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ISSN: | 0037-3826 |