呼吸器外科
小学生の頃は, 医師と言えば手術をするものというイメージが漠然とあったように思います. それは年齢を重ね大学受験をする頃になっても, 私の描く医師像の中に手術のシーンというのは常にあったと思います. そんな漠然としたイメージのまま医学部へ入学し, 授業を受け, 臨床実習に参加していましたが, やはり外科系の実習に興味を惹かれていました. それは手術ももちろんのこと, 外科で働く諸先生方も非常に魅力的であり, 将来は手術のできる科に進もうと考えていました. 初期研修は地元である長野市の病院で2年間研修しました. 内科や救急科なども充実した研修をさせて頂き, 外科系は消化器外科, 乳腺内分泌・呼吸...
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Published in | 信州医学雑誌 Vol. 65; no. 2; p. 128 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
信州医学会
10.04.2017
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Online Access | Get full text |
ISSN | 0037-3826 |
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Summary: | 小学生の頃は, 医師と言えば手術をするものというイメージが漠然とあったように思います. それは年齢を重ね大学受験をする頃になっても, 私の描く医師像の中に手術のシーンというのは常にあったと思います. そんな漠然としたイメージのまま医学部へ入学し, 授業を受け, 臨床実習に参加していましたが, やはり外科系の実習に興味を惹かれていました. それは手術ももちろんのこと, 外科で働く諸先生方も非常に魅力的であり, 将来は手術のできる科に進もうと考えていました. 初期研修は地元である長野市の病院で2年間研修しました. 内科や救急科なども充実した研修をさせて頂き, 外科系は消化器外科, 乳腺内分泌・呼吸器外科, 整形外科, 脳神経外科と研修しました. 中でも呼吸器外科では縦隔腫瘍の執刀をさせて頂き, その頃から呼吸器外科という分野に興味を持ち, 将来この分野を専攻しようという思いで研修させて頂きました. 呼吸器外科で扱う疾患の多くは肺癌ですが, ご存知の通り肺癌は日本人の部位別癌死亡率で1位の悪性腫瘍となっています. 近年では, CT検診なども普及し, 手術適応となる肺癌も増加傾向であり, これからますます需要の増える診療科ではないかと思います. 外科の魅力としては, やはり手術をして, 元気な姿で退院していく患者様を多く診れるということに尽きると思います. 自分が年齢を重ねれば手術ができなくなっていく将来のことも考えましたが, 若くバリバリ働ける内に手術をしない診療科に進むと後悔すると思い, この呼吸器外科を選択しました. 医師になり4年半が経過しましたが, まだまだ未熟で勉強中の身であります. 手術を受けに来る患者様一人ひとりと真摯に向き合って, これからも精一杯精進していきたいと思います. (秋田大平24年卒) |
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ISSN: | 0037-3826 |