13 飯田・下伊那地区乳がん医療連携に向けて

癌医療の均てん化を目標とするがん対策推進基本計画におけるがん診療連携拠点病院の指定要件として, 2012年3月までに5大がんの地域連携クリティカルパスの整備が掲げられた. 当院も地域全体の乳癌診療のレベルアップと医療連携ネットワーク作りの中核を担うことが期待され, 飯田下伊那地区乳がん医療連携に向けて活動を開始した. 院内連携室のサポートを受け, 乳癌診療が可能な病院・診療所の医師にアンケート調査ならびに連携室職員の訪問等で協力を依頼した. 連携に賛同していただいた医師を中心に地域連携パスや診療ガイドライン等の勉強会, 症例検討会等を複数回実施し, 連携パス導入に対する医師会の承認も得られた....

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Published in信州医学雑誌 Vol. 60; no. 2; p. 126
Main Authors 伊藤勅子, 新宮聖士
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 信州医学会 10.04.2012
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Summary:癌医療の均てん化を目標とするがん対策推進基本計画におけるがん診療連携拠点病院の指定要件として, 2012年3月までに5大がんの地域連携クリティカルパスの整備が掲げられた. 当院も地域全体の乳癌診療のレベルアップと医療連携ネットワーク作りの中核を担うことが期待され, 飯田下伊那地区乳がん医療連携に向けて活動を開始した. 院内連携室のサポートを受け, 乳癌診療が可能な病院・診療所の医師にアンケート調査ならびに連携室職員の訪問等で協力を依頼した. 連携に賛同していただいた医師を中心に地域連携パスや診療ガイドライン等の勉強会, 症例検討会等を複数回実施し, 連携パス導入に対する医師会の承認も得られた. 現在では一緒に診療していただける病院・診療所の医師も増え, 患者への紹介が始まり地域医療連携が動き出した. 開始したばかりであるが, 当院での今後の活動や課題を報告しつつ県全体の課題として協力を提案したい.
ISSN:0037-3826