7 乳がん患者会のサロンにおける参加者の傾向と患者サポートについて

乳がん患者会「わたげ会」は患者主体の運営で行われている自助グループに位置付けられる. 会の活動の中に語り合いの場(以下サロンとする)が設けられている. 誰でも参加可能なサロンへの参加者の傾向と看護師の患者サポートについて検討した. サロンへの参加者は術後3年未満の方が7割であった. 参加理由が同病者との語らいを求めていること, ホルモン療法やリンパ浮腫などの身体的側面の不安を理由にしている方もいる. 参加者同士での語り合いによって曖昧な情報が曖昧な状況で解釈されない様に見守りと助言を行うこと, 時にはリンパ浮腫症状に対する専門的知識を要する情報提供が必要となっている. 看護師は退院後の患者の現...

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Published in信州医学雑誌 Vol. 59; no. 2; p. 139
Main Authors 渡邉純子, 西村和歌子, 中村由唯, 石毛広雪
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 信州医学会 2011
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Summary:乳がん患者会「わたげ会」は患者主体の運営で行われている自助グループに位置付けられる. 会の活動の中に語り合いの場(以下サロンとする)が設けられている. 誰でも参加可能なサロンへの参加者の傾向と看護師の患者サポートについて検討した. サロンへの参加者は術後3年未満の方が7割であった. 参加理由が同病者との語らいを求めていること, ホルモン療法やリンパ浮腫などの身体的側面の不安を理由にしている方もいる. 参加者同士での語り合いによって曖昧な情報が曖昧な状況で解釈されない様に見守りと助言を行うこと, 時にはリンパ浮腫症状に対する専門的知識を要する情報提供が必要となっている. 看護師は退院後の患者の現状を理解し適切なサポートができることが重要となる.
ISSN:0037-3826