23 腸重積症を契機に発見された虫垂粘液嚢腫の1例

症例は30歳代女性. 平成22年3月上旬に心窩部から右下腹部に圧痛を自覚し当院内科を受診した. 腹部CTで腸重積を指摘され, 手術加療目的で当科へ紹介となり, 同日緊急手術施行した. 虫垂が先進部となり回腸一結腸型の腸重積であった. 用手的に重積を解除すると虫垂根部に嚢胞性腫瘤を認め, 回盲部切除を施行した. 病理学的所見では粘液瘤(mucocele)による腸重積の所見であった. 虫垂粘液嚢瘤による腸重積の報告は比較的稀であり, 若干の文献的考察を含めて報告する....

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Published in信州医学雑誌 Vol. 59; no. 1; p. 45
Main Authors 代田智樹, 池田義明, 前田知香, 服部亮, 水上佳樹, 秋田倫幸, 牧内明子, 平栗学, 北原博人, 新宮聖士, 堀米直人, 金子源吾, 千賀脩, 伊藤信夫
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 信州医学会 2011
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Summary:症例は30歳代女性. 平成22年3月上旬に心窩部から右下腹部に圧痛を自覚し当院内科を受診した. 腹部CTで腸重積を指摘され, 手術加療目的で当科へ紹介となり, 同日緊急手術施行した. 虫垂が先進部となり回腸一結腸型の腸重積であった. 用手的に重積を解除すると虫垂根部に嚢胞性腫瘤を認め, 回盲部切除を施行した. 病理学的所見では粘液瘤(mucocele)による腸重積の所見であった. 虫垂粘液嚢瘤による腸重積の報告は比較的稀であり, 若干の文献的考察を含めて報告する.
ISSN:0037-3826