19 保存的に改善した十二指腸憩室穿孔による後腹膜膿瘍の1例

77歳女性. 3日間続く上腹部痛, 発熱の精査で後腹膜膿瘍が指摘された. 炎症反応は高値だったが, 全身状態は良好で保存的治療を開始した. 状態は改善し経口摂取を再開したが再燃はみられず. 十二指腸憩室穿孔を疑ったが, 消化管造影, 内視鏡で憩室は指摘できず. 斜視鏡での内視鏡再検で十二指腸下行脚内側に憩室が認められ, 憩室穿孔による後腹膜膿瘍と診断した. 保存的に改善した十二指腸憩室穿孔による後腹膜膿瘍の1例を経験した....

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Published in信州医学雑誌 Vol. 59; no. 1; p. 44
Main Authors 高須香吏, 瀧本浩樹, 小川新史, 牧野安良能, 野首元成, 末吉孝一郎, 金井敏晴, 島田宏, 三原基弘, 矢澤和虎, 梶川昌二, 大橋昌彦, 代田廣志
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 信州医学会 2011
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Summary:77歳女性. 3日間続く上腹部痛, 発熱の精査で後腹膜膿瘍が指摘された. 炎症反応は高値だったが, 全身状態は良好で保存的治療を開始した. 状態は改善し経口摂取を再開したが再燃はみられず. 十二指腸憩室穿孔を疑ったが, 消化管造影, 内視鏡で憩室は指摘できず. 斜視鏡での内視鏡再検で十二指腸下行脚内側に憩室が認められ, 憩室穿孔による後腹膜膿瘍と診断した. 保存的に改善した十二指腸憩室穿孔による後腹膜膿瘍の1例を経験した.
ISSN:0037-3826