7 大動脈弁閉鎖不全症の原因が, 心室中隔欠損に伴う大動脈弁逸脱と考えられた1例
【症例】76歳, 男性. 【既往歴】特記事項なし. 【現病歴】2001年人間ドックで心電図異常を指摘された. 同年近医にて, 精密検査を受け心臓弁膜症として心臓手術を勧められた. 翌年, second opinionとして当院循環器内科を受診し, 心室中隔欠損と大動脈弁閉鎖不全症と診断したが, その時点での手術適応はなく, 経過観察されていた. 今回, 経過観察にて経胸壁心臓超音波検査を施行した. 【結果】左室壁asynergyなし, 左室収縮能良好(EF 74%), LVDd51mm, Ds29mm, RCCprolapse, AR3/4, smallVSD(perimembranous t...
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Published in | 信州医学雑誌 Vol. 58; no. 2; pp. 90 - 91 |
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Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
信州医学会
2010
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ISSN | 0037-3826 |
Cover
Summary: | 【症例】76歳, 男性. 【既往歴】特記事項なし. 【現病歴】2001年人間ドックで心電図異常を指摘された. 同年近医にて, 精密検査を受け心臓弁膜症として心臓手術を勧められた. 翌年, second opinionとして当院循環器内科を受診し, 心室中隔欠損と大動脈弁閉鎖不全症と診断したが, その時点での手術適応はなく, 経過観察されていた. 今回, 経過観察にて経胸壁心臓超音波検査を施行した. 【結果】左室壁asynergyなし, 左室収縮能良好(EF 74%), LVDd51mm, Ds29mm, RCCprolapse, AR3/4, smallVSD(perimembranous type)with pouch formation, PH(-)【考察】高齢者で大動脈弁逆流の原因の多くは, 弁の動脈硬化によるものであるが, 今回のように, 先天性心疾患を伴う場合, 弁や弁輪の形態を注意深く観察することが必要であると思われた. |
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ISSN: | 0037-3826 |