11 諏訪赤十字病院でのStroke Care Unitへの取り組み

2005年7月より神経内科医3名と脳神経外科医3名, 看護部, リハビリテーション部等からなるStroke Care Teamを立ち上げ医療の標準化を進め脳卒中の診療にあたり, 2006年4月より長野県初のStroke Care Unitの認可を受けて脳卒中の診療を開始した. 当院における脳卒中患者の検討とSCU開設前後の患者動向について分析を行った. 2005年1月より2006年10月までに当院入院加療となった脳卒中患者は545人で, 発症から来院までの時間, 病形ごとの平均年齢や平均在院日数の変化, 発症2週間の急性期患者の割合, 退院先などを解析した. 脳梗塞例は62%で平均年齢は72....

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Published in信州医学雑誌 Vol. 56; no. 3; p. 169
Main Authors 瀧澤壮臣, 上條幸弘, 横尾昭, 下島恭弘, 服部健, 山嵜正志
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 信州医学会 2008
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Summary:2005年7月より神経内科医3名と脳神経外科医3名, 看護部, リハビリテーション部等からなるStroke Care Teamを立ち上げ医療の標準化を進め脳卒中の診療にあたり, 2006年4月より長野県初のStroke Care Unitの認可を受けて脳卒中の診療を開始した. 当院における脳卒中患者の検討とSCU開設前後の患者動向について分析を行った. 2005年1月より2006年10月までに当院入院加療となった脳卒中患者は545人で, 発症から来院までの時間, 病形ごとの平均年齢や平均在院日数の変化, 発症2週間の急性期患者の割合, 退院先などを解析した. 脳梗塞例は62%で平均年齢は72.0歳, 平均在院日数はSCU以前17.8日SCU以降16.0日であった. 脳内出血例は24%で平均年齢は70.0歳, 平均在院日数はSCU以前25.8日SCU以降22.1日であった. クモ膜下出血例は11%で平均年齢は68.8歳平均在院日数はSCU以前56.6日SCU以降も変わらなかった. 残りがその他の脳卒中であった. 発症より2週間の急性期SCU対象患者は, 2005年4月より1日あたり4人から17人で平均9.8人であった. 退院先はリハビリテーション病院45%, 療養型病院18%, 在宅24%, その他13%であった. 在院日数はSCU開設以降さらに医療の標準化が進み短縮傾向を示した. 当院では, 発症2週間の急性期医療でSCUのベッド配置は9床が適当と考えられた.
ISSN:0037-3826