32 肝原発カルチノイド腫瘍の2例

今回, 肝原発カルチノイド腫瘍2症例を経験した. いずれの症例も造影CT, 血管造影などの画像上, 多血性で内部に嚢胞を有していた. 治療として肝切除を行い, 病理組織検査でカルチノイドと診断された. また, 上部及び下部内視鏡, 胸腹部CTなどで肝臓以外に明らかな腫瘍性病変を認めなかったため肝原発カルチノイドと診断した. 肝原発カルチノイド腫瘍の文献報告は現在までに14例であり, 比較的稀であると考えられた....

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Published in信州医学雑誌 Vol. 54; no. 2; p. 104
Main Authors 芳澤淳一, 大橋伸朗, 村中太, 村山幸一, 添田純平, 小川真一郎, 草間啓, 中田岳成, 三原基弘, 赤羽康彦, 小林聡, 三輪史郎, 宮川眞一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 信州医学会 2006
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Summary:今回, 肝原発カルチノイド腫瘍2症例を経験した. いずれの症例も造影CT, 血管造影などの画像上, 多血性で内部に嚢胞を有していた. 治療として肝切除を行い, 病理組織検査でカルチノイドと診断された. また, 上部及び下部内視鏡, 胸腹部CTなどで肝臓以外に明らかな腫瘍性病変を認めなかったため肝原発カルチノイドと診断した. 肝原発カルチノイド腫瘍の文献報告は現在までに14例であり, 比較的稀であると考えられた.
ISSN:0037-3826