23 右大腿皮下膿瘍を合併した上行結腸癌穿孔の1例

症例は80歳女性. 発熱, 嘔気, 水様下痢により当院入院となる. 上行結腸癌によるイレウスにて手術施行. P3により, 回腸横行結腸バイパス術としたが術後3週目に腫瘍の後腹膜穿通によると考えられる大腿皮下膿瘍認め再手術を要した. 大腸癌P3症例に対するreduction surgeryの延命効果については明らかではないが, 本症例のように膿瘍を形成する例もあることを考慮し, 術式を決定する必要があると考えられた....

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Published in信州医学雑誌 Vol. 54; no. 2; p. 103
Main Authors 賀川真吾, 片倉達, 熊谷信平, 柳澤真司, 五明広樹
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 信州医学会 2006
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Summary:症例は80歳女性. 発熱, 嘔気, 水様下痢により当院入院となる. 上行結腸癌によるイレウスにて手術施行. P3により, 回腸横行結腸バイパス術としたが術後3週目に腫瘍の後腹膜穿通によると考えられる大腿皮下膿瘍認め再手術を要した. 大腸癌P3症例に対するreduction surgeryの延命効果については明らかではないが, 本症例のように膿瘍を形成する例もあることを考慮し, 術式を決定する必要があると考えられた.
ISSN:0037-3826