27 膀胱直腸瘻に対する高圧酸素療法の1治療例

骨盤内悪性腫瘍に対する放射線療法の晩期合併症の一つに放射線性膀胱炎があり,これに比較的まれではあるが破裂や消化管との瘻孔形成を併発する.これに対する手術療法は,縫合不全の可能性が高いばかりか,再発の予防にはならない.今回われわれは,放射線性膀胱炎および膀胱直腸瘻に対し,バルンカテーテル留置下で高圧酸素療法を行うことで良好な経過を示した症例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する....

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Published in信州医学雑誌 Vol. 53; no. 4; p. 244
Main Authors 三澤賢治, 佐藤栄一, 植松 大, 中村二郎, 山本亮平, 細谷栄司, 石毛広雪, 西沢延宏, 大井悦弥, 大西一好
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 信州医学会 2005
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Summary:骨盤内悪性腫瘍に対する放射線療法の晩期合併症の一つに放射線性膀胱炎があり,これに比較的まれではあるが破裂や消化管との瘻孔形成を併発する.これに対する手術療法は,縫合不全の可能性が高いばかりか,再発の予防にはならない.今回われわれは,放射線性膀胱炎および膀胱直腸瘻に対し,バルンカテーテル留置下で高圧酸素療法を行うことで良好な経過を示した症例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する.
ISSN:0037-3826