18. 乳がん患者が外来によせる電話相談の実態調査

【背景】在院日数の短縮, さらに外来診療へのシフトが加速している現在, 患者は治療を継続しながらまたはがんを抱えた状態で社会生活を送っているが, それを支援する病院の体制は今だ十分でないのが現状である. 【目的】夜間・休日の外来当直看護師によせられる相談の実態と傾向を把握し, 病棟, 外来, デイケアセンターにおける医療側の支援体制を検討する. 【対象】当センターにおいて, 2005年7~10月に, 夜間・休日電話相談のあった乳がん患者. 【方法】夜間・休日電話相談を記録している「電話内容相談記録用紙」より, 夜間・休日の外来相談件数, 相談時間, 相談内容を調査し傾向を解析する. 【結果】乳...

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Published inTHE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL Vol. 58; no. 1; p. 114
Main Authors 前原みゆき, 辻洋子, 宇野みな子, 工藤富士子, 井上賢一, 田部井敏夫
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 北関東医学会 2008
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ISSN1343-2826

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Summary:【背景】在院日数の短縮, さらに外来診療へのシフトが加速している現在, 患者は治療を継続しながらまたはがんを抱えた状態で社会生活を送っているが, それを支援する病院の体制は今だ十分でないのが現状である. 【目的】夜間・休日の外来当直看護師によせられる相談の実態と傾向を把握し, 病棟, 外来, デイケアセンターにおける医療側の支援体制を検討する. 【対象】当センターにおいて, 2005年7~10月に, 夜間・休日電話相談のあった乳がん患者. 【方法】夜間・休日電話相談を記録している「電話内容相談記録用紙」より, 夜間・休日の外来相談件数, 相談時間, 相談内容を調査し傾向を解析する. 【結果】乳がん患者の相談件数は75件(全相談数の8.8%). うち化学療法・ホルモン療法の副作用に関する相談27%, 術後・生検後の創に関する相談24%, 疾患に伴う症状の相談25%, それ以外の相談24%であった. 【結語】治療や疾患に関する相談が76%を占め, 相談窓口となって対応する看護師には専門的に分析できる知識や技術が必要である. 夜間・休日は当直医対応となることからも当直看護師の役割は非常に大きい. 更なる調査から詳細を把握しチームとして支援するためのマニュアル作成を検討したい.
ISSN:1343-2826