5.乳癌患者の夫婦間における疾病認識調査 -乳腺看護外来開設に向けて

当院では乳癌患者の化学療法にクリニカルパスを導入により看護師は家族と関わる時間が以前より減少している. そのため家族がどの位現在の病状を理解しているか把握できない, 病状悪化時事実を受け入れられずに家族が動揺し対応が難しい, という経験をした. そこで患者及び家族の疾病に対する意識調査を無記名アンケート形式で行い, 意識の違いを検討した. その結果, 病状進行度子供への接し方など常に不安や疑問を抱えており, 患者や家族の抱えている不安や疑問に対応する必要性を実感した. それに対する治療環境の改善点として, 本年6月より乳腺看護外来を開設し, 看護師も患者や家族の抱えている問題を傾聴し, アドバ...

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Published inTHE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL Vol. 55; no. 1; p. 64
Main Authors 市川加代, 根岸希久子, 村井綾子, 深沢いく子, 片山和久, 根岸健
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 北関東医学会 2005
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ISSN1343-2826

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Summary:当院では乳癌患者の化学療法にクリニカルパスを導入により看護師は家族と関わる時間が以前より減少している. そのため家族がどの位現在の病状を理解しているか把握できない, 病状悪化時事実を受け入れられずに家族が動揺し対応が難しい, という経験をした. そこで患者及び家族の疾病に対する意識調査を無記名アンケート形式で行い, 意識の違いを検討した. その結果, 病状進行度子供への接し方など常に不安や疑問を抱えており, 患者や家族の抱えている不安や疑問に対応する必要性を実感した. それに対する治療環境の改善点として, 本年6月より乳腺看護外来を開設し, 看護師も患者や家族の抱えている問題を傾聴し, アドバイスを行うことで医療サービスの向上に努めている.
ISSN:1343-2826