Pulmonary Epithelioid hemangioendotheliomaの一例

【既往歴家族歴嗜好歴】特記事項なし【現病歴】平成12年10月頃, 職場の検診で胸部異常影を指摘された. 近医を受診し胸部X-P, 胸部CTを施行した. 肺野に結節影を数個認めたが, 3ヶ月後に再検査を指示され経過観察していた. しかし本人が不安となり, 平成13年2月13日当院外来を受診した. 【初診時検査所見】特に異常認めず【初診時画像所見】胸部X-P, 胸部CTでは両肺野に5-8mmの, サイズが比較的均一な小粒状影が散在していた. 【経過】画像上転移性肺癌, 肺結核が考えられ, 原発巣の検索を施行した. 喀痰検査, ツ反, 腫瘍マーカーは全て正常範囲であり, 消化管疾患及び婦人科疾患も認...

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Published inTHE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL Vol. 51; no. 6; p. 427
Main Authors 川村友規子, 武井義和, 小池陽子, 解良恭一, 佐藤浩二, 山崎篤, 渡辺覚, 土屋智, 斉藤龍生, 川島修, 中島孝
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 北関東医学会 2001
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ISSN1343-2826

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Summary:【既往歴家族歴嗜好歴】特記事項なし【現病歴】平成12年10月頃, 職場の検診で胸部異常影を指摘された. 近医を受診し胸部X-P, 胸部CTを施行した. 肺野に結節影を数個認めたが, 3ヶ月後に再検査を指示され経過観察していた. しかし本人が不安となり, 平成13年2月13日当院外来を受診した. 【初診時検査所見】特に異常認めず【初診時画像所見】胸部X-P, 胸部CTでは両肺野に5-8mmの, サイズが比較的均一な小粒状影が散在していた. 【経過】画像上転移性肺癌, 肺結核が考えられ, 原発巣の検索を施行した. 喀痰検査, ツ反, 腫瘍マーカーは全て正常範囲であり, 消化管疾患及び婦人科疾患も認めなかった. 検索した範囲内で原発巣の確認は出来なかったが, 画像上転移性肺癌の可能性も否定できないため, 外科的に胸腔鏡下生検または開胸生検が必要と判断し, 5月1日当院外科に入院となった. 尚, 入院時5月1日に撮影した胸部CTは前回のものと比較し, 大きさ, 形状も不変であり, 数の増加も認められなかった. 5月8日左開胸にて左肺上葉及び下葉の部分切除を施行した. 肉眼的には5mm大の円形ないし類円形の腫瘍で, 割面は乳白色, 境界は明瞭だった.
ISSN:1343-2826