3. 新鮮自家腸骨移植による下顎骨再建の経験

口腔外科領域では, 各種疾患の治療の際, 下顎骨の切除が必要となる場合が生じるが, その際, 機能的および審美的問題から, 下顎骨の再建が必要となる. 今回, 我々は, 平成4年10月から平成11年8月までの6年11カ月の間に, 群馬大学医学部付属病院・歯科口腔外科において, 下顎骨切除を施行し新鮮自家腸骨移植により再建した症例は11例あり, うち資料の整った8例を対象として検討を加えたので報告する. 【結果】対象症例の内訳は, 男性5例, 女性3例, 年齢は20歳-76歳, 平均49.3歳であった. 原疾患は, エナメル上皮腫7例, 扁平上皮癌1例であった. 再建は全例2期的に行った. 移植...

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Published inTHE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL Vol. 50; no. 2; pp. 181 - 182
Main Authors 高野淳志, 茂木健司, 大竹克也, 佐々木真一, 笹岡邦典, 狩野証夫, 星野慶子, 山口俊一郎, 齋木早苗
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 北関東医学会 2000
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Summary:口腔外科領域では, 各種疾患の治療の際, 下顎骨の切除が必要となる場合が生じるが, その際, 機能的および審美的問題から, 下顎骨の再建が必要となる. 今回, 我々は, 平成4年10月から平成11年8月までの6年11カ月の間に, 群馬大学医学部付属病院・歯科口腔外科において, 下顎骨切除を施行し新鮮自家腸骨移植により再建した症例は11例あり, うち資料の整った8例を対象として検討を加えたので報告する. 【結果】対象症例の内訳は, 男性5例, 女性3例, 年齢は20歳-76歳, 平均49.3歳であった. 原疾患は, エナメル上皮腫7例, 扁平上皮癌1例であった. 再建は全例2期的に行った. 移植成績としては, なんら問題なく生着した症例が7例, 軽度の感染を生じたが, 生着した症例が1例であった.
ISSN:1343-2826