7. 大後頭孔付近に存在したAVFの一例

Cranio-medurally junctionのAVFによるくも膜下出血例を報告した. 症例は59歳男性. 突然の頭痛, 意識障害にて発症し, 受診. CT上後頭蓋窩有意にくも膜下出血を認め, angiographyにて右VA本幹, VA muscle branchよりfeedされるAVFを認めた. PICAの関与はなく, drainerは対側plexus及び上方に流出していた. Day38に摘出術を施行した. 術中所見にて明らかなnidusは存在せず, 術後病理組織検査にてもAVFとAVMの鑑別はできなかった. 本症例は文献報告上稀であり, 後頭蓋窩有意の出血の場合の出血源の一つとして,...

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Published inTHE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL Vol. 49; no. 1; p. 54
Main Author 佐藤浩企
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 北関東医学会 1999
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Summary:Cranio-medurally junctionのAVFによるくも膜下出血例を報告した. 症例は59歳男性. 突然の頭痛, 意識障害にて発症し, 受診. CT上後頭蓋窩有意にくも膜下出血を認め, angiographyにて右VA本幹, VA muscle branchよりfeedされるAVFを認めた. PICAの関与はなく, drainerは対側plexus及び上方に流出していた. Day38に摘出術を施行した. 術中所見にて明らかなnidusは存在せず, 術後病理組織検査にてもAVFとAVMの鑑別はできなかった. 本症例は文献報告上稀であり, 後頭蓋窩有意の出血の場合の出血源の一つとして, こういう病変の存在も念頭に置く必要がある.
ISSN:1343-2826