2. Benign fibromyxoid tuinor of the meningesの一例

症例は68歳の男性. 意識障害, 健忘症, 小脳症状, 視野障害で発症し当科入院. CT, MRI上小脳テントから静脈洞交会, 横静脈洞, 右後頭葉, 右小脳に及ぶextra axial tumorの所見を認め, 97年7月29日欧後頭葉の腫瘍摘出術施行. 病理組織診断は当初pineoblastomaの診断だったが, その後の検討で従来の分類に当てはまらない”benign fibromyxoid tumor of the meninges”との診断となった. 同年9月2日第2回手術を施行し, 右小脳近辺の腫瘍を可及的に摘出. 小脳テントおよび静脈洞交会, 左右横静脈洞の腫瘍は残存したが, 外来...

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Published inThe KITAKANTO Medical Journal Vol. 48; no. 5; p. 401
Main Authors 村田英紀, 朝倉健, 田中壮佶
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 北関東医学会 1998
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Summary:症例は68歳の男性. 意識障害, 健忘症, 小脳症状, 視野障害で発症し当科入院. CT, MRI上小脳テントから静脈洞交会, 横静脈洞, 右後頭葉, 右小脳に及ぶextra axial tumorの所見を認め, 97年7月29日欧後頭葉の腫瘍摘出術施行. 病理組織診断は当初pineoblastomaの診断だったが, その後の検討で従来の分類に当てはまらない”benign fibromyxoid tumor of the meninges”との診断となった. 同年9月2日第2回手術を施行し, 右小脳近辺の腫瘍を可及的に摘出. 小脳テントおよび静脈洞交会, 左右横静脈洞の腫瘍は残存したが, 外来経過観察の方針で, 独歩退院した. 同年12月11日のfollow up MRI では再発所見無く, 引続き経過観察中である.
ISSN:1343-2826