Molecular Characterization of Entamoeba histolytica Isolates in Osaka City (大阪市内で分離された赤痢アメーバの遺伝子解析)

赤痢アメーバ症は, 国内では届出を必要とする全数把握の対象疾患であり, 他の寄生虫症と比べてその発生数が多いことから最も重要な寄生虫症です. しかしながら国内では, 散発事例間の因果関係や感染経路の解明などといった, 本症の原因究明などに有益な情報をもたらすことが期待される分離株の遺伝子解析はほとんど進展していません. 今回著者らは大阪市内の22患者分離株を遺伝子解析したところ, それらは遺伝子型の組み合せから9つのタイプに分類され, その中の5つはこれまで報告されていないタイプであり, 大阪市特有のタイプであることを示唆しました....

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Published in生活衛生 Vol. 51; no. 6; p. 410
Main Authors 阿部仁一郎, 光野典子, 池田英治, 玉川信吉, 木俣 勲
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 大阪生活衛生協会 2007
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Summary:赤痢アメーバ症は, 国内では届出を必要とする全数把握の対象疾患であり, 他の寄生虫症と比べてその発生数が多いことから最も重要な寄生虫症です. しかしながら国内では, 散発事例間の因果関係や感染経路の解明などといった, 本症の原因究明などに有益な情報をもたらすことが期待される分離株の遺伝子解析はほとんど進展していません. 今回著者らは大阪市内の22患者分離株を遺伝子解析したところ, それらは遺伝子型の組み合せから9つのタイプに分類され, その中の5つはこれまで報告されていないタイプであり, 大阪市特有のタイプであることを示唆しました.
ISSN:0582-4176