大豆食品摂取とコレステロール値の変化 -3グループの違い
青年期の女性にとって, 大豆, 大豆製品の摂取が健康指標に有効であるかの検討を, 大豆摂取群, 自由食群, 芋摂取群の3群で行いました. 摂取する期間は82日間で, 摂取する前と後の2回の血液検査を実施して, 有意な差があるかどうかを検討しました. 芋はエストロゲン様物質が多いといわれる大和芋や長芋の類としました. 82日間の3群のイソフラボン量は大豆摂取群が他の2群より有意に高い摂取量でしたが, 平均的には臨床検査値に有意な差は見られませんでした. しかし2群より各臨床検査値は正常な値となりました. 青年期の女性にも, 総コレステロール値の高い異常者もおり, 大豆摂取が有効に働くことが示唆さ...
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Published in | 生活衛生 Vol. 49; no. 5; p. 313 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
大阪生活衛生協会
2005
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Summary: | 青年期の女性にとって, 大豆, 大豆製品の摂取が健康指標に有効であるかの検討を, 大豆摂取群, 自由食群, 芋摂取群の3群で行いました. 摂取する期間は82日間で, 摂取する前と後の2回の血液検査を実施して, 有意な差があるかどうかを検討しました. 芋はエストロゲン様物質が多いといわれる大和芋や長芋の類としました. 82日間の3群のイソフラボン量は大豆摂取群が他の2群より有意に高い摂取量でしたが, 平均的には臨床検査値に有意な差は見られませんでした. しかし2群より各臨床検査値は正常な値となりました. 青年期の女性にも, 総コレステロール値の高い異常者もおり, 大豆摂取が有効に働くことが示唆されました. 現在ではイソフラボン量の適正量が出ていませんが, 今後, 栄養教育の指導にも使用される一日適正量の提示が望まれます. |
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ISSN: | 0582-4176 |