6. Cronkhite-Canada症候群に合併した膜性腎症の1例
症例は81歳, 男性. 2008年9月より消化管ポリポーシスと脱毛, 爪甲異常, 色素沈着を認めCronkhite-Canada症候群(以下CCS)と診断されて当院内科でステロイドの投与を開始し, 漸減していた. 2009年12月より蛋白尿, 浮腫増悪, 血清蛋白減少を認めたため, 当科へ紹介入院. 腎生検にて膜性腎症と判明し, ステロイド増量投与を行い, 蛋白尿の減少, 浮腫の改善を認めた. CCSは消化管悪性腫瘍の合併が多いとされているが, 自験例では悪性腫瘍の合併や抗核抗体などの自己免疫異常は認めなかった....
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Published in | 山口医学 Vol. 60; no. 5; p. 216 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
山口大学医学会
2011
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ISSN | 0513-1731 |
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Summary: | 症例は81歳, 男性. 2008年9月より消化管ポリポーシスと脱毛, 爪甲異常, 色素沈着を認めCronkhite-Canada症候群(以下CCS)と診断されて当院内科でステロイドの投与を開始し, 漸減していた. 2009年12月より蛋白尿, 浮腫増悪, 血清蛋白減少を認めたため, 当科へ紹介入院. 腎生検にて膜性腎症と判明し, ステロイド増量投与を行い, 蛋白尿の減少, 浮腫の改善を認めた. CCSは消化管悪性腫瘍の合併が多いとされているが, 自験例では悪性腫瘍の合併や抗核抗体などの自己免疫異常は認めなかった. |
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ISSN: | 0513-1731 |