4. 急速進行性腎炎を来たしたChurg-Strauss症候群の1例

症例は67歳, 男性. 数年前より喘息加療中であったが, 2008年5月の発熱後に, 四肢末梢の痺れ・筋力低下が出現. 当院脳神経センターにて著明な好酸球増加と多発性末梢神経炎を認め, Churg-Strauss症候群(CSS)の診断にてステロイド治療を行われた. 腎機能悪化があり当科にて経皮的腎生検施行. 病理組織は好酸球の浸潤を伴い半月体形成を認める急速進行性腎炎であった. ステロイドパルスを行い腎機能は改善し, 563EUと高値であったMPO-ANCAも正常化しており, 現在もステロイド内服にてコントロール中である....

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Published in山口医学 Vol. 58; no. 5; p. 240
Main Authors 西嶋淳, 松村正文, 荒巻和伸, 三井博, 那須誉人, 林田重昭
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 山口大学医学会 2009
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Summary:症例は67歳, 男性. 数年前より喘息加療中であったが, 2008年5月の発熱後に, 四肢末梢の痺れ・筋力低下が出現. 当院脳神経センターにて著明な好酸球増加と多発性末梢神経炎を認め, Churg-Strauss症候群(CSS)の診断にてステロイド治療を行われた. 腎機能悪化があり当科にて経皮的腎生検施行. 病理組織は好酸球の浸潤を伴い半月体形成を認める急速進行性腎炎であった. ステロイドパルスを行い腎機能は改善し, 563EUと高値であったMPO-ANCAも正常化しており, 現在もステロイド内服にてコントロール中である.
ISSN:0513-1731