アジアの熱意が世界を変える ~アジア栄養学会議ACN2019における災害栄養シンポジウム開催報告
「はじめに」アジアの栄養学研究が世界を変える日が来るかもしれない. そう感じたのは2019年8月, バリ島で開催された第13回アジア栄養学会議での災害栄養セッションであった. 日本がアジアのリーダーに!と言われて久しいが, まさにこの災害栄養の分野は日本がけん引すべき分野であると確信した. アジアの熱気がそれを後押しする. 本稿では, 災害栄養シンポジウムの開催報告を中心にアジア発の将来について考えてみたい. 「なぜアメリカ? アジアでしょ.」 話は1年前にさかのぼる. 2018年6月, アメリカ栄養学会議ASN@ボストンにて日本栄養・食糧学会が主催するシンポジウムが企画された. "...
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Published in | 日本栄養・食糧学会誌 Vol. 72; no. 6; pp. 289 - 290 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本栄養・食糧学会
10.12.2019
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ISSN | 0287-3516 |
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Summary: | 「はじめに」アジアの栄養学研究が世界を変える日が来るかもしれない. そう感じたのは2019年8月, バリ島で開催された第13回アジア栄養学会議での災害栄養セッションであった. 日本がアジアのリーダーに!と言われて久しいが, まさにこの災害栄養の分野は日本がけん引すべき分野であると確信した. アジアの熱気がそれを後押しする. 本稿では, 災害栄養シンポジウムの開催報告を中心にアジア発の将来について考えてみたい. 「なぜアメリカ? アジアでしょ.」 話は1年前にさかのぼる. 2018年6月, アメリカ栄養学会議ASN@ボストンにて日本栄養・食糧学会が主催するシンポジウムが企画された. "日本の最先端の栄養学"を集めたセッションで, ありがたいことに災害栄養も1コマ頂いた. 災害栄養はまだ学問として確立されていないどころか, 研究も他国ではほとんど行われていないのが現状である. その講演後に, イラン出身のアメリカ某大学教授から言われた言葉が印象的だったのである. |
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ISSN: | 0287-3516 |