バナナ皮中のカロチノイドおよびその脂肪酸エステルについて(p.553~566)

バナナ皮中のカロチノイドをアルミナカラムクロマトグラフィーとHPLCにより分離, 分析した. カロチノイドとその脂肪酸エステルは, 最初にアルミナカラムにより5画分に分画し, さらに種々の溶媒を用いHPLCにより分離, 精製した. バナナ皮中の全カロチノイドはルチンに換算して3~4μg/g皮重量であった. 分離したカロンはα-カロチン系列に属し, ルチン, β-カロチン, ビオラキサンチン, オーロキサンチン, ネオキサンチン, イソルテイン, β-クリプトキサンチン, α-クリプトキサンチンであった. また, 酸素化されたカロチノイドは大部分が脂肪酸と結合し, その主要脂肪酸はミリスチン酸,...

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Published in日本栄養・食糧学会誌 Vol. 50; no. 1; p. 93
Main Authors アハマド スバギオ, 森田尚文, 澤田恵夫
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本栄養・食糧学会 1997
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Summary:バナナ皮中のカロチノイドをアルミナカラムクロマトグラフィーとHPLCにより分離, 分析した. カロチノイドとその脂肪酸エステルは, 最初にアルミナカラムにより5画分に分画し, さらに種々の溶媒を用いHPLCにより分離, 精製した. バナナ皮中の全カロチノイドはルチンに換算して3~4μg/g皮重量であった. 分離したカロンはα-カロチン系列に属し, ルチン, β-カロチン, ビオラキサンチン, オーロキサンチン, ネオキサンチン, イソルテイン, β-クリプトキサンチン, α-クリプトキサンチンであった. また, 酸素化されたカロチノイドは大部分が脂肪酸と結合し, その主要脂肪酸はミリスチン酸, ラウリン酸, パルミチン酸, カプリン酸であった.
ISSN:0287-3516