第43回日本体外循環技術医学会大会総括 追補 一般演題・ポスター P-2 人工肺
P-2-1 : 従来使用していたテルモFX-25 (T群) と新型膜型人工肺メラFHPエクセラン (H群) との臨床使用時の比較検討を行った報告であった. 体外循環は, 落差脱血で行い灌流係数2.2~2.4L/min/m2の範囲で施行しガス交換能, 熱交換能, 圧力損失について比較検討していた. いずれにおいても両群間での有意差は認められなかった. しかし, 圧力損失についてH群では若干の低値を示していた. H群において, 臨床使用上問題はなかったが人工肺の外周を静脈血が走行するため違和感があり, 体外循環開始時の人工肺酸素加の確認を人工肺部ではなく送血側回路にて行わなければならないとあった....
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Published in | 体外循環技術 Vol. 45; no. 1; p. 46 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本体外循環技術医学会
01.03.2018
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ISSN | 0912-2664 |
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Summary: | P-2-1 : 従来使用していたテルモFX-25 (T群) と新型膜型人工肺メラFHPエクセラン (H群) との臨床使用時の比較検討を行った報告であった. 体外循環は, 落差脱血で行い灌流係数2.2~2.4L/min/m2の範囲で施行しガス交換能, 熱交換能, 圧力損失について比較検討していた. いずれにおいても両群間での有意差は認められなかった. しかし, 圧力損失についてH群では若干の低値を示していた. H群において, 臨床使用上問題はなかったが人工肺の外周を静脈血が走行するため違和感があり, 体外循環開始時の人工肺酸素加の確認を人工肺部ではなく送血側回路にて行わなければならないとあった. 今後, 多くの症例を積み重ね, より詳細な比較検討ができればと思われた. P-2-2 : 循環停止症例などの高度低体温下でのMAQUET社QUADROX-I Adult (Q群) とメラ社メラFHPエクセラン (H群) を使用し両群間でのガス交換能および人工肺抵抗値の比較検討を行った報告である. |
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ISSN: | 0912-2664 |