Sy-2-3 臨床業務と育児は両立できるのか?

臨床工学技士の業務分野の中でも, 人工心肺や心臓カテーテル業務など緊急手術や時間外労働あるいは当直・宅直の多い仕事に携わる女性技士は確実に増えている. その女性技士が抱えている共通の悩みは結婚・出産のタイミング, そしてその後のライフプランであろう. 今回の体外循環技術者の出産と育児をテーマとするセッションに対して, 自分の経験を紹介し主観的な考察を述べる. これが少しでも体外循環を業務とする女性技士, そして優秀な女性技士と共に働く職場の方々の参考になればと思う. 私が臨床業務8年目で一人目を妊娠した当時は, 職場の臨床工学技士は7名で, 女性は私ともう一人先輩技士の2名だった. その中で体...

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Published in体外循環技術 Vol. 37; no. 3; p. 229
Main Author 草浦理恵
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本体外循環技術医学会 2010
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Summary:臨床工学技士の業務分野の中でも, 人工心肺や心臓カテーテル業務など緊急手術や時間外労働あるいは当直・宅直の多い仕事に携わる女性技士は確実に増えている. その女性技士が抱えている共通の悩みは結婚・出産のタイミング, そしてその後のライフプランであろう. 今回の体外循環技術者の出産と育児をテーマとするセッションに対して, 自分の経験を紹介し主観的な考察を述べる. これが少しでも体外循環を業務とする女性技士, そして優秀な女性技士と共に働く職場の方々の参考になればと思う. 私が臨床業務8年目で一人目を妊娠した当時は, 職場の臨床工学技士は7名で, 女性は私ともう一人先輩技士の2名だった. その中で体外循環を行える技士は私を含めて5人であったが, 女性の先輩技士も妊娠中で, すでに出産間近であり宅直から外れていた. そのため宅直は3人で2つのPHSを持ち順番に行っていた. 妊娠6カ月まで宅直に入り, 緊急手術に入っていたが, 夜中の緊急手術後お腹の強い張りから, その後1週間病休を取ったのをきっかけに宅直から外れ, 日常業務のみこなし, 病院の規定通り産前6週から産休に入った.
ISSN:0912-2664