肩関節外科への足跡

研究の著端といえるのは, 大学院生として旧第1生化学教室の研究室に入れて頂いた時である. 宿谷教授のもとで, 長野講師の直接指導により, 肝臓における糖新生系のkey enzymeであるphosphoenolpyruvate carboxykinase活性の変態における変化についての研究を開始した. ウシ蛙とその幼生の肝臓を摘出し, homogenizeして遠沈し, 上澄をカラムにかけて分離する. 分離fractionにRIを添加してincubate後, scintillation counterにて測定し, その結果をプロットする生活が続いた. 当時, 生化学教室は蛙と幼生がヒトと胎児の関係...

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Published in日本医科大学医学会雑誌 Vol. 7; no. 2; p. 79
Main Author 伊藤博元
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本医科大学医学会 2011
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ISSN1349-8975

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Summary:研究の著端といえるのは, 大学院生として旧第1生化学教室の研究室に入れて頂いた時である. 宿谷教授のもとで, 長野講師の直接指導により, 肝臓における糖新生系のkey enzymeであるphosphoenolpyruvate carboxykinase活性の変態における変化についての研究を開始した. ウシ蛙とその幼生の肝臓を摘出し, homogenizeして遠沈し, 上澄をカラムにかけて分離する. 分離fractionにRIを添加してincubate後, scintillation counterにて測定し, その結果をプロットする生活が続いた. 当時, 生化学教室は蛙と幼生がヒトと胎児の関係にあることから, 比較生化学的研究が行われており, この酵素でも両者に差があることが確かめられたが, 研究の進行に伴って幼生が蛙に変態していく経過における変化と, PEP-CKinaseの細胞内分布の変化, 季節変動などについて報告した.
ISSN:1349-8975