教育委員長に就任して

寺本明前教育委員長の大学院医学研究科長への転出に伴い, 先生の残任期間を委員長としてお引き受けしたのは昨年8月であった. そして, この度教育委員会のメンバーとして正式に教育委員長を今後2年間にわたり継続することとなり, 本学における教育を統括することの重責を強く感じている. 本稿では, 教育委員会とともに教育改革に取り組んでいる志村俊郎教授率いる「教育推進室」との連携の中で生まれてきた, 本年度からの新たなカリキュラムについて言及するとともに, 本学における今後の医学教育の展望について述べてみたい. 本年度から実施する教育内容を変更する契機となったのは, 学生アドバイザー会議を通じてくみ上げ...

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Published in日本医科大学医学会雑誌 Vol. 3; no. 3; pp. 118 - 119
Main Author 高橋秀実
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本医科大学医学会 2007
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ISSN1349-8975

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Summary:寺本明前教育委員長の大学院医学研究科長への転出に伴い, 先生の残任期間を委員長としてお引き受けしたのは昨年8月であった. そして, この度教育委員会のメンバーとして正式に教育委員長を今後2年間にわたり継続することとなり, 本学における教育を統括することの重責を強く感じている. 本稿では, 教育委員会とともに教育改革に取り組んでいる志村俊郎教授率いる「教育推進室」との連携の中で生まれてきた, 本年度からの新たなカリキュラムについて言及するとともに, 本学における今後の医学教育の展望について述べてみたい. 本年度から実施する教育内容を変更する契機となったのは, 学生アドバイザー会議を通じてくみ上げられた学生達の生の声からであった. 学生達は特に1年次のカリキュラムの充実を求めており, その主体は1)入学試験で選択をしなかった理系科目(特に生物, 物理)の基礎からの学習体系の導入, 2)医学部へ入学した最大の理由である医学を学びたいというモチベーションの維持またそれに関連したEarly Exposureの継続, 3)臨床医学を念頭においた基礎科学,基礎医学の授業の展開であった.
ISSN:1349-8975