P-103)子宮頸癌の体系的遺伝子発現解析

目的:子宮頸癌においてはこれまでHPVのほかいくつかの癌関連遺伝子が報告されている. 今回, 子宮頸部扁平上皮癌の発現に関与する遺伝子の同定を目的とした. 対象および方法:子宮頸部扁平上皮癌手術症例の癌組織15症例と正常子宮頸部組織2例から抽出したtotalRNAを対象とした. cDNAマイクロアレイを用いて子宮頸癌における遺伝子発現プロファイルを解析し, その結果より染色体9q343に位置するC3G(CrkSH3 domain-binding Guamnin Nucleotide Releasing factor)に注目し, RT-PCRおよび免疫染色を施行し, 発現解析を行った. 結果およ...

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Published inJournal of Nippon Medical School Vol. 69; no. 6; pp. 664 - 665
Main Authors 沖野恵子, 八田充子, 黒瀬圭輪, 荒木勤, 永井尚生, 江見充
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本医科大学医学会 2002
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ISSN1345-4676

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Summary:目的:子宮頸癌においてはこれまでHPVのほかいくつかの癌関連遺伝子が報告されている. 今回, 子宮頸部扁平上皮癌の発現に関与する遺伝子の同定を目的とした. 対象および方法:子宮頸部扁平上皮癌手術症例の癌組織15症例と正常子宮頸部組織2例から抽出したtotalRNAを対象とした. cDNAマイクロアレイを用いて子宮頸癌における遺伝子発現プロファイルを解析し, その結果より染色体9q343に位置するC3G(CrkSH3 domain-binding Guamnin Nucleotide Releasing factor)に注目し, RT-PCRおよび免疫染色を施行し, 発現解析を行った. 結果および考察:RT-PCR法および免疫染色を施行した結果, C3Gは子宮頸癌組織において特異的に発現が低下しており, 同遺伝子異常の発癌への関与が示唆された.
ISSN:1345-4676