P-82)再発乳癌に対するDocetaxelの外来投与の有用性について
目的:Taxane系薬剤は進行再発乳癌に対して最も有効な薬剤とされている. われわれはDocetaxel(DOCE)の外来投与の有用性, 副作用, 投与スケジュールについて検討したので報告する. 期間:1997年9月~2001年12月 対象:転移再発乳癌21症例, 年齢36~81歳 投与法:標準投与法:DOCE60mg/m2/3~4weeks, 2コース以上. Weekly投与法:DOCE35mg/m2/week3週投与, 1週休薬, 2コース以上 成績:Taxane系薬剤は肺転移, リンパ節転移に有効であった. 標準投与法ではGrade3以上の白血球減少と脱毛が半数以上にみられた. DOCE...
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Published in | Journal of Nippon Medical School Vol. 69; no. 6; pp. 658 - 659 |
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Main Authors | , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本医科大学医学会
2002
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ISSN | 1345-4676 |
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Summary: | 目的:Taxane系薬剤は進行再発乳癌に対して最も有効な薬剤とされている. われわれはDocetaxel(DOCE)の外来投与の有用性, 副作用, 投与スケジュールについて検討したので報告する. 期間:1997年9月~2001年12月 対象:転移再発乳癌21症例, 年齢36~81歳 投与法:標準投与法:DOCE60mg/m2/3~4weeks, 2コース以上. Weekly投与法:DOCE35mg/m2/week3週投与, 1週休薬, 2コース以上 成績:Taxane系薬剤は肺転移, リンパ節転移に有効であった. 標準投与法ではGrade3以上の白血球減少と脱毛が半数以上にみられた. DOCEのWeekly投与法における有効性は標準投与法とほぼ同等であった. DOCEのWeekly投与法における有害事象の出現頻度は標準投与法より明らかに少なかった. 結語:進行再発乳癌に対するDOCE35mg/m2/weekの3週投与, 1週休薬とするweekly投与法はDOCEの標準投与法と同等の有効性が得られること, 有害事象の軽減が示されたことから, 外来での化学療法に有用であると考える. |
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ISSN: | 1345-4676 |