5)心電図同期心筋SPECTのポーラーマップを利用した左室壁運動の評価:2D・echoとp-FASTの比較検討

目的:心電図同期SPECT(GatedSPECT)による左室壁運動評価に関する報告は少なく, 一定の見解が得られていないのが現状である. 今回我々は, P-FASTのWall Motion(WM), regionaIEF(rEF), %Wall Thickening(%WT)のポーラーマップが左室壁運動評価に利用できるか, 2D-echo(2DE)との比較検討を行った. 方法:対象はGated SPECTと2DEを14日以内に施行した39例. (男24人, 女15人, 平均年齢62.6±11.5歳, AM19, OM14, CM2, AP4, VPC2, CPS18)2DEでは左室を16分割し...

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Published inJournal of Nippon Medical School Vol. 69; no. 6; p. 628
Main Authors 高橋直人, 竹中清人, 網谷賢一, 山口朋禎, 小野卓哉, 内田高浩, 岩原信一郎, 宗像一雄, 山本彰, 佐藤雅史
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本医科大学医学会 2002
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ISSN1345-4676

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Summary:目的:心電図同期SPECT(GatedSPECT)による左室壁運動評価に関する報告は少なく, 一定の見解が得られていないのが現状である. 今回我々は, P-FASTのWall Motion(WM), regionaIEF(rEF), %Wall Thickening(%WT)のポーラーマップが左室壁運動評価に利用できるか, 2D-echo(2DE)との比較検討を行った. 方法:対象はGated SPECTと2DEを14日以内に施行した39例. (男24人, 女15人, 平均年齢62.6±11.5歳, AM19, OM14, CM2, AP4, VPC2, CPS18)2DEでは左室を16分割し, 壁運動は0:normal, 1:mild hypokinetic, 2:severe hypokinetic, 3:akinetic or dyskineticにスコアー化した. P. FASTではポーラーマップの25分割データを数学的に16分割に変換し, 2DEで評価した624segmentsの度数分布表から境界値を決め, スコアー変換を行い, 2DEとP-FASTとのsummed score(ss)での相関を検討した. 結果:2DEとWM, rEF, %WTのssの相関係数はそれぞれr=0.79/0.92/0.91(p<0.05)でありrEFで最良であった. 考察:P-FASTにおけるポーラーマップを利用した左室壁運動評価は可能であり, rEFの利用が最良と思われた.
ISSN:1345-4676