9.国際空港における重症例および死亡例の検討
目的:日本医科大学新東京国際空港クリニック(以下, 空港クリニック)のこれまで6年8ヵ月間の診療実績を分析し, 重症例, 死亡例について検討する. 対象:総外来患者約9万名について検討を行った. 方法:一般診療, 急患対応とに別けそれぞれの群の重症度を分析した. 結果:1992年12月6日より1999年7月31日までの6年8ヵ月間の患者総数90,733名のうち急患対応は897件(1.0%)で千葉北総病院など後方病院搬送例は517件(0.6%)であった. 空港クリニック内死亡例は29例(0.03%)であった. 考察:空港クリニックは, 開業よりまもなく7周年を迎える. 空港内外で発生した救急疾患...
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Published in | Journal of Nippon Medical School Vol. 67; no. 1; p. 45 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本医科大学医学会
2000
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Online Access | Get full text |
ISSN | 1345-4676 |
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Summary: | 目的:日本医科大学新東京国際空港クリニック(以下, 空港クリニック)のこれまで6年8ヵ月間の診療実績を分析し, 重症例, 死亡例について検討する. 対象:総外来患者約9万名について検討を行った. 方法:一般診療, 急患対応とに別けそれぞれの群の重症度を分析した. 結果:1992年12月6日より1999年7月31日までの6年8ヵ月間の患者総数90,733名のうち急患対応は897件(1.0%)で千葉北総病院など後方病院搬送例は517件(0.6%)であった. 空港クリニック内死亡例は29例(0.03%)であった. 考察:空港クリニックは, 開業よりまもなく7周年を迎える. 空港内外で発生した救急疾患に十分な対応がなし得られるよう24時間, 年中無休体制の任を担っている. 診療は一般診療の他, 一次救急から二次, 三次救急に至るまで担当することが稀ではなく, 時間と場所さらに目的を認識した医療サービスの提供が必要不可欠である. 今回は, これまで当空港クリニックで経験した重症例, 死亡例について検討したので文献的考察を加えて報告する. |
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ISSN: | 1345-4676 |